ノンコーティングフライパンの魅力とは？

料理をするとき、どんな器具を使いますか？
料理にとって具材はもちろんですが、器具も大事なアイテムの一つです。特に加熱調理に使用する「フライパン」には様々な種類のものが販売されています。

こちらでは特にノンコーティングフライパンにスポットを当ててみました。フライパンを選ぶ際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

このページの目次

フライパンの種類について

フライパンには、素材や加工によってさまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解することで、料理や目的に合ったフライパンを選ぶことができます。以下は主なフライパンの種類とその特徴です。

1. テフロン（フッ素樹脂）加工フライパン

特徴

表面にフッ素樹脂のコーティングが施されており、食材がくっつきにくい。
軽量で扱いやすい。
少量の油で調理可能。

デメリット

高温や金属製の調理器具で傷つきやすい。
コーティングが剥がれると性能が低下する。
コーティング材が食材に混じることがある。安全性の低下
経年劣化しやすい

適した料理

卵料理、魚のソテー、炒め物。

2. ステンレス（ノンコーティング）フライパン

特徴

錆びにくく耐久性が高い。
見た目が美しく、直接食卓に出してもおしゃれ。
高温調理が可能で、焼き色をしっかりつけられる。

デメリット

しっかりとした予熱が必要。
コーティングフライパンより重い。

適した料理

ステーキ、炒め物、ソース作り。

3. 鉄フライパン

特徴

高い蓄熱性があり、食材にしっかりとした焼き色をつけられる。
使うほど表面が滑らかになり、自然なノンスティック効果が生まれる。
長く使える（メンテナンスが必要）。

デメリット

手入れが必要（使った後の油ならしや錆び防止）。
重い。

適した料理

ステーキ、チャーハン、焼き物全般。

ノンコーティングフライパンとは

ノンコーティングフライパンとは、表面にテフロンやセラミックなどの人工的なコーティング加工が施されていないフライパンのことです。素材本来の特性を活かして調理することができ、適切に使えば長持ちし、さまざまな料理に対応します。

特徴

・耐久性が高い
コーティングがないため、剥がれる心配がなく長く使えます。正しいお手入れをすれば10年以上使用できると言われているものもあります。
塗装が剥がれる心配がないので、金属製のフライ返しなど調理器具も安心して使用できます。そのままお皿として食卓に出すこともできます。ナイフやフォーク、スプーンなど、金属製のカトラリーも使用ができます。

・高温調理に適している
コーティングがないことで高温に耐えられるため、しっかり焼き目を付けたり、長時間煮込む必要のある料理にも最適です。目玉焼きからステーキまで、カレーやパエリアなどにも便利です。

・健康的
コーティング材の剥がれや化学物質を気にする必要がありません。ノンコーティングフライパンの多くはステンレス製ですが、ステンレスは非常に安定した金属としても有名です。
またしっかり予熱をすることで、少ない油で調理することも可能です。

・エコで経済的
長持ちするので頻繁に買い替える必要がありません。古いフライパンを捨てることもなく、環境にも優しいと言えます。

ステンレス製フライパンの特徴

ノンコーティングフライパンとして、ステンレス素材のものが多く販売されています。

・耐久性が高い
ステンレスは酸化しにくい金属です。適切に使用すれば長期間劣化しません。
また表面が硬く傷つきにくいので、金属製の調理器具の使用やたわしでごしごし擦っても大丈夫です。

・高温調理に強い
強火での調理が可能で、ステーキや魚のソテーなど、焼き目をしっかりつけたい料理に最適です。

・熱ムラが少ない
特に多層構造の製品は、均一に熱を伝えられるため、焼きめが均一につきキレイに仕上がります。

・見た目の美しさ
鏡面仕上げのステンレス製フライパンは見た目が美しく、直接テーブルに出しても高級感があります。

・油ならしが不要
鉄製フライパンは使用前に「油ならし」の工程が必要ですが、ステンレス製なら不要です。すぐに使えるため扱いやすいと言えます。

・お手入れが簡単
食材がこびりついても、洗剤とスポンジで簡単に落とせます。また耐久性が高いので、金属たわしを使っても大丈夫です。焦げ付きがひどい場合は、フライパンに水を張り加熱して一回汚れを浮かせると簡単に落とせることがあります。

使い方のポイント

・予熱をしっかり行う
食材がフライパンにくっついてしまうことを防ぎます。全体にしっかりと熱が回るよう適度に温めてから油をいれます。予熱できているかの方法は、少量の水を垂らしてみてください。水滴が玉のように転がれば予熱完了のサインです。（ライデンフロスト現象といいます）
高温になることで蒸気の膜ができ、フライパンと食材が直接接触せずにこびりつきを防ぎます。

・適量の油を使用する
予熱ができたら少量の油を入れてフライパン全体に馴染ませます。これにより自然なノンスティック効果が得られます。

・調理中は食材をすぐに動かさない
早く動かしすぎると食材がフライパンにくっつく原因となります。表面がしっかり焼き固まるまで待つことがキレイに焼き上がるポイントです。

・お手入れはなるべく早めに
使用後はすぐに洗い、焦げ付きがあればお湯を使って焦げ付き部分を柔らかくしてから、洗剤とスポンジで洗うとキレイになります。それでも落ちない頑固な汚れは、クエン酸を使うと簡単に落とせます。